rascalのHS学習帳

ラスカルがHSについて学んだことを書くブログです

【翻訳】ローグストーン・サバイバルガイド:泥棒ローグと武器ローグに対抗できるベストなメタデッキ

今週バランス調整が来ることはなさそうなので、現状の環境がもうしばらく続くことになる(訳注:日本時間で1月26日予定と公式アナウンスがあったようです)。とはいえ、環境が固まったわけではない。それどころか過去2週間にわたって、2つのデッキが完成形に到達する過程が見られた。まず、泥棒ローグの構築では《段取り》2枚積みが基本になり、今週には武器ローグで《十面相のマエストラ》《ワイルドポーのノール》2枚という変装セットが広く採用されるようになった。他の泥棒カードは不要となり、マエストラを活用できるのはノールだけでよくなった。

ローグのデッキが集中的に微調整を重ねた結果、その他のほぼ全てのデッキを圧倒した。今やローグがラダーで一人勝ちの状況だ。

それはその通り。そこで、このガイドがある。

筆者としては、どうにかしてどこかにわずかでも希望の光を見出したい。デッキパフォーマンスの統計を深く掘り下げることで、ローグ以外でもプレイする価値があるかもしれないデッキがいくつか残っている。

フェイスハンター

迷ったら顔に行け。フェイスハンターはいまだにハースストーンで最強格のデッキであり続けている。このデッキは武器ローグに対して最高のメタデッキとなっており、ラダーに存在するその他のデッキに対してもその能力を発揮できる。泥棒ローグには不利だが、希望がないわけではない。

最近、フェイスハンターに大きな進歩はない。この記事であえて少し古いリストを選択したのは、その後取り上げたリストよりも良いパフォーマンスを発揮しているためだ。数枚のカードを変えたり、何か別のアプローチを試みた方がいいのは確かだが、これまでどのアプローチでもデッキを改良するまでには至っていない。

アグロドルイド

武器ローグが台頭してきたことで、アグロドルイドが復活を果たした!獣ドルイドとは異なり、アグロドルイドには武器ローグの痛いところを突けるほどの速さがある。他にもこのデッキはフェイスハンターや聖典パラディンに対して相性が良いが、残念ながら泥棒ローグに対してはかなりひどい相性となっている。大量の武器ローグを見かけるようになったら、秘密兵器となれる可能性を秘めているが、泥棒ローグ寄りの環境になったらアグロドルイドは使えないだろう。

エストハンドロック

エストハンドロックは、アグロドルイドの正反対の性質があり、対泥棒ローグは大幅有利で対武器ローグは救いようがない。《魂裂破》は的確に《ワイルドポーのノール》を倒せる武器として活路を見出しており、0マナ《肉の巨人》のおかげで、《影業師スキャブス》で手札に戻され多少の妨害を受けたとしても、それほど気にする必要もない。

悲しいことに、対武器ローグでは話が変わってくる。大きい武器で何度も顔を殴られる上にそれを防げるミニオンも多くなく、その後に直接ダメージ呪文で攻撃を受けるのはウォーロックにとって悪夢そのものだ。

エストシャーマン

エストシャーマンは、クエストハンドロックの相性をマイルドにしたデッキと言える。泥棒ローグには有利で、武器ローグには不利となっているが、ウォーロックほど泥棒コンボに圧倒されることも武器ローグに負けることもない。シャーマンには豊富な直接ダメージがあり、《野獣の精霊》《精霊翁ブルカン》のおかげである程度の防御性能も備えている。

コントロールウォリアー

ご存知の通り、こうしたローグデッキには無限リソースはない。無限ダメージコンボもない。かつて、長時間にわたって次から次へと脅威を繰り出すデッキか、装甲で対抗できないOTKにしか敗北を喫することのなかった、長らく忘れられていたアーキタイプが存在する。数々の伝説が物語る、その名をコントロールウォリアーという。

最近ブライアン・キブラー(米公式キャスター)がコントロールウォリアーを使って対ローグで成功を収めているため、ローグに対抗できる新デッキが登場する余地はまだあるのかもしれない。悲しいかな、サンプル数が増えるとコントロールウォリアーは有効ではないと示される。というのも、このデッキは両ローグデッキに対してはそこそこ(最高とは言えない)だが、ドルイドパラディンなど最悪のマッチアップが存在するためだ。

それでも、ローグが非常に多い環境なら、古き良きコントロールデッキを花開かせ、勝っても負けてもせめて相手にはありったけの時間を使わせるべき時なのかもしれない。

聖典パラディン

最後に、ローグ環境に対抗する一番の有望株がお馴染みの場所からやって来た。聖典パラディンはローグデッキに対して安定して最も強いデッキとなっている。パラディンは低ランク帯であればローグに明確に有利だが、ランクが上がるにつれて上手いプレイヤーに出くわすようになるため、対ローグのマッチアップはほぼ五分に近づいていく。しかし、五分でも不利よりはマシではないだろうか?

聖典パラディンは、単純明快なデッキで創造性を発揮する手段が限られているため、ラダーを駆け上がっていくにつれて徐々に弱くなってくる。必然的に、低ランク帯でよりパフォーマンスを発揮することになる。とはいえ、そもそものデッキパワーはレジェンド上位を目指す上でも十分と言える。

ローグを倒すベストデッキ

泥棒ローグと武器ローグはどちらかだけなら倒せるのだが、ラダーに両方が入り混じっている場合は目も当てられない。泥棒ローグに有利なデッキは、たいてい武器ローグには不利なのだ。武器ローグを食い物にできるデッキは、泥棒ローグから返り討ちにあってしまう。

フェイスハンターとアグロドルイドは武器ローグを倒す上で最高のデッキとなっている。フェイスハンターの方が泥棒ローグに弱くないため、ランク上げにはこちらの方が安全だろう。実際に、ラダー全体でも最高クラスのデッキではある。

エストハンドロックは泥棒ローグに対しては群を抜いて良いデッキだ。残念ながら、武器ローグに対面すると脆くも崩れ去ってしまう。

それから、いずれのローグデッキにも対抗できるものの、どちらに対しても確実とは言えないタイプのデッキも存在する。コントロールウォリアーはこのタイプの中で新参者だが、苦手とするOTKやミッドレンジデッキがそれほど多くなければ、最終的に生き残れる余地はあるだろう。悲しいかな、コントロールウォリアーが真に輝くには、現状ではそういった類のデッキが多すぎる。クエストシャーマンと聖典パラディンは、ローグを含め、何のデッキでも相手にできる丸いデッキではあるが、対ローグは毎回安定しない。

ローグデッキが洗練されていくにつれて、アンチローグデッキはひとつずつ陥落してきた。一週間前であれば、見込みアリとしてボルナーOTKシャーマンやビッグプリーストの話もできたかもしれないが、ローグの最適化には付いてこられなかった。他にも選択肢はいくつか残っているものの、最強のクラスに対してプレイヤーの工夫では限界が見え始めており、バランス調整が切に求められている。

 

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